２０２０年東京五輪・パラリンピック競技大会記念貨幣（第１次発行分）の百円貨幣の引き換えが、１１月２７日に始まった。全国の金融機関で引き換えができる。記念貨幣は１万円金貨、千円銀貨、百円貨幣があり、１万円と千円は既に通信販売が始まっている。

 今回引き換えが始まった百円貨幣の図柄は五輪がフェンシングで、パラリンピックがボッチャだ。五輪とパラリンピックの違いが分かるように側面の斜めギザの間隔が異なっている。それぞれ４００万枚近く発行される。大会開幕直前まで４回に分け、三つの貨幣合わせて３０種類程度発行される予定だ。販売価格は１万円金貨は１２万円、千円銀貨は９５００円と高額だが、百円貨幣は額面と同じ百円のため、気軽に入手できる。

 私が出場した１０年バンクーバー大会でも各競技の図柄を描いた２５セント貨幣が発行された。大量に発行されたため買い物をした際の釣り銭に記念貨幣が入っていることが多く、買い物をするたびに１枚ずつ２５セント貨幣を確認し、集めるのを楽しみにしていた。

 日本ではどの程度一般に出回るかわからないが、もしかしたら釣り銭に交じっているかもしれない。最近は電子マネーを使うことが増えたが、現金を使ったときには百円貨幣をチェックしてみようと思う。２０年の夏に向けて楽しみが増えた。