北海道新聞旭川支社
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永瀬充のGO!パラスポーツ

 19*結果だけでなく努力を評価     2018/10/01

 スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲームが9月22日から24日まで、愛知県で開催された。陸上競技、競泳、サッカーなど13競技が行われ、全国各地から千人以上のアスリートが参加した。北海道からは旭川、名寄、紋別の7人が参加した。

 残念ながら大会の様子を報道で見ることは少なかったが、現地にいるスタッフや家族の会員制交流サイト(SNS)を通じ、アスリートたちの頑張っている様子を知ることができた。笑顔でうれしそうにメダルを見せていたり、みんなイキイキとした表情をしているのが印象的だった。

 オリンピック、パラリンピック、デフリンピックは、勝負にこだわり世界一を決める大会だが、スペシャルオリンピックスは、知的障害のある人たちの継続的なスポーツトレーニングを大事にしており、その成果の発表の場として競技会を開催している。そして、すべてのアスリートが表彰台に上がり表彰を受けるのも特徴的だ。

 障害によっては順位や勝敗を求められると難しい人も多い。しかし結果だけでなく、その人のこれまでの努力をたたえることは、スポーツの価値として大切なことだと思う。

 スペシャルオリンピックスの活動はまだまだ知られていないので、こういった大会を通し多くの人が参加し、社会の理解が深まってほしい。


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