12*ガイドも代表級の実力 2018/02/26 日本人選手が活躍した平昌冬季五輪が終わり、いよいよ3月9日から平昌冬季パラリンピックが始まる。北海道関係では選手6人と、ガイド1人が出場する。 旭川市出身の藤田佑平さん(25)=早稲田大学大学院、旭大高出=は、クロスカントリースキーとバイアスロンに出場予定の高村和人選手(盛岡視覚支援学校教)のガイドを務める。ガイドは視覚障害のある選手の前を滑り、選手にコースの状況や周りの選手の状況を伝えていく。声が伝わるように藤田さんはマイクと腰にスピーカーを装着する。最も視覚障害が重いB1クラスの高村選手にとって、前を滑る藤田さんの声は重要だ。 世界で戦う選手のガイドには相当の走力が求められる。藤田さんは旭大高時代にインターハイのリレーで優勝経験もある。自らも全力で滑りながら周囲の状況を確認し、選手に声をかけ続けるには相当な体力と精神力が必要だ。 ガイドは単なるサポート役ではない。選手と苦楽を共にし、一緒に夢を追いかけるパートナーだ。視覚障害クラスでは選手とガイド両方にメダルが授与される。パラリンピックは障害者だけの大会ではない。平昌ではこれまで2人で積み重ねた成果を発揮し、悔いのないレースをしてもらいたい。 |