先日、北広島市で行われた男子プロゴルフツアー・ＡＮＡオープンを観戦してきた。ゴルフ場には行ったことがないため、車いすで大丈夫だろうかと少し不安を覚えながら行ってみた。

 札幌市の地下鉄東豊線で福住駅まで行き、シャトルバスに乗った。バスはスロープ付きで乗り場にいるスタッフも親切に対応してくれたためスムーズに乗ることができた。約３０分で会場に着き、観戦者用ゲートから中に入ったが、そこはゴルフ場。起伏のある芝生の上を車いすで進まなければならなかった。

 ひとまず自分の力でどこまで行けるかやってみようと車いすをこいだが、なかなか前に進まない。すぐに私を見つけたスタッフが来て車いすを押してくれた。ゴルフカートが走るアスファルトの道もあるが、急な坂もあり、正直一人でゴルフ場内を移動するのは大変だと感じた。しかし、何人ものスタッフが「お手伝いしましょうか」と自然に声をかけてくれ、安心してコースを回り、試合を見ることができた。

 １８番ホールグリーンの周りにある観客席にはスロープの付いた車いす席も用意されていた。とても見やすく、選手に手が届きそうなくらい近かった。やはりスポーツは生で見ると臨場感があり、楽しかった。選手の息づかいを感じ、ティーグラウンドから放たれる一打は迫力があった。今度ゴルフにも挑戦してみようと思いながら帰ってきた。