5*責任感胸に普及に力 2017/07/31 先日、旭川市内の中学校へ講演に行った際、校長先生からとても懐かしいものを見せていただいた。1998年長野パラリンピックに関する新聞記事のスクラップだ。 校長先生は、長野大会アイススレッジスピードレースで金メダルを獲得した釧路市の武田豊さんを中学生の時に受け持っていたということで、関連する新聞記事を大事に保存していたのだ。パラアイスホッケーに関する記事もあり、私の若い時の写真もあった。 パラリンピックの認知度は現在、100パーセント近くになっている。今と比べると、まだまだ認知度が低かった長野大会でここまで関心を抱き、20年近くも大事に記事を保存していることを、とてもうれしく感じた。以前、仕事で名刺交換をした時に「10年くらい前に小学校で永瀬さんのお話を聞きました」と言われたこともある。覚えてもらえたことを幸せに思うと同時に、パラスポーツ普及への責任感を感じた。 4月以降、学校や社員研修で講演に呼んもらう機会が増えた。パラリンピックや私が経験してきたことをお話ししているが「約1時間でどこまで伝えられるだろうか。話に飽きないようにどんな工夫をしようか」と考えながら会場に向かっている。一方的に話をして終わりというのではなく、その後に続くものを残せる講演をしようと改めて感じた。これからも人との出会いを大切にしていきたい。 |