4*道北から世界に再挑戦 2017/06/26 ゴールボールで2008年北京パラリンピックに出場した旭川出身の高田朋枝選手(33)が、約6年の競技ブランクを経て、20年東京パラリンピック出場を目指している。 高田選手は旭川盲学校中学部を卒業後、筑波大学付属盲学校(東京)に進学。そこでゴールボールに出合った。世界で戦うことを目指し24歳で北京パラリンピックに出場したが、その後引退。それからは米コロラド州への留学や、国内で講演活動をし、趣味でゴールボールを続けていた。講演で会った子供たちから「東京を目指すの」と聞かれ、「選手として、まだまだできることがあるのではないか」と思い返したという。昨年、日本代表の合宿に復帰し、今年は強化指定選手に選ばれた。 ゴールボールは視覚障害のある選手が3対3でプレーし、鈴の入ったボールを互いに転がして、相手ゴールに入った得点を競い合う対戦型球技。選手は目隠しを着けて、全員同じ条件で戦う。12年ロンドンパラリンピックでは日本女子が金メダルを獲得した。 高田選手とは10年以上前から交流があり、今は一緒にパラリンピック出場経験者による選手会活動をしている。とても明るく前向きな性格でチャレンジ精神も旺盛だ。ベテランとなった今、これまで培った経験を生かしてチームに貢献し、東京パラリンピックで活躍してもらいたい。道北から世界を目指す高田選手を多くの人に知ってもらい、地域全体で応援していきたいと思う。 |