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ますだ・じゅりあ 1990年留萌市生まれ。同志社大学商学部卒業。東京のITベンチャー企業に3年半勤めた後、100日間ほどかけて世界一周する船に乗った。現在は農林水産省の「人材活用対策」制度を活用し、NPO法人留萌観光協会の研修生として「農泊」事業の推進に携わる。横浜在住で、8月まで留萌に帰省中。周りからは「自由人」と呼ばれることも。
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今年結成5周年を迎えた20代の若者グループ「R_LV(るらぶ)」。毎年、留萌の夏祭りの時期に合わせ、夜な夜なお化け屋敷の準備に汗を流す。夜中までかかることもあり、休日には札幌から駆けつけるメンバーもいる。5年目の今年は7月16、17日に開催。リピーターも多く、好評だった。社会人として忙しい中、毎年お化け屋敷を作る理由とは。代表の益田珠理央さん(28)に熱く語ってもらった。(聞き手・留萌支局 工藤俊悟、写真も) ――今年のお化け屋敷はどんな内容でしたか。 「病院をテーマに、診察室や手術台、霊安室などを手作りしました。これまでより多い計450人が来てくれました。年々子供だけでなく大人も増えている気がします。怖がるあまり、受け付けを終えた後、なかなか中に入れなかった男子高校生もいましたよ。るらぶのメンバーは小中学生の同級生を核とした10人ほど。今回は美容師がお化けの顔のメークを担当し、怖さも一段と増しました。仲間あってのるらぶだと改めて感じました」 ――準備は大変だと思いますが、お化け屋敷にこだわる理由はなんですか。 「遊ぶ場所が減っている留萌で、子どもたちが楽しめる場所を作ろうと思ったのが始まりでした。しかし、今では『やった感』を私たちが味わいたいという気持ちもあります。長い時間かけて準備した中学生の時の学校祭や合唱コンクールで本番を終えた後のような感じです。みんなで一つになる感覚。そういうのを大人になってから味わえる機会って限りなくゼロに近いと思うんです。今回、あるメンバーはグループラインで『今年もまた一つのファミリーになれた感じの団結力でしたね』と書いてくれました」 ――今後の活動は。 「未来のことは3カ月後のことであってもわかりません。ただ、今後みんなが転勤で留萌を離れたり、結婚して子育てが始まると活動は難しくなると思います。今の時間はずっとは続かない。だからこそ、毎年最も怖いものを作りたいという思いがあります。そして来てくれた子が『留萌で好きな場所ができた』と感じてくれたら」 ――るらぶには「留萌ラブ」という思いが込められいるとのことですが、個人としては今後、留萌とどう関わっていきますか 「私は留萌に極度の愛着があると思います。留萌高時代はどうしたら留萌の財政赤字を解消できるか考えていました。本州にいる友だちは、私から留萌の話をたくさん聞いているので、札幌より留萌の方に愛着があると思いますよ。確かに留萌には『ない』ものが多い。けどそれは、これから何かを始めたら私が1番最初ということ。お化け屋敷もそうですが、留萌に愛着を持つ人が増える活動をしていきたいと思っています」
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