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みやざき・じゅんな
2001年、稚内市生まれ。稚内南中3年。父哲也さんは地元のアルペン少年団の指導者で、母、6歳上の兄もスキー経験者。2歳上の姉は札幌の高校で競技を続けている。中学1年の時、姉と共に出場した全国大会の女子大回転で8位入賞し、今年の全国大会の女子大回転で優勝した。 |
富良野市で2月に開かれた全国中学スキー大会の女子大回転で初優勝し、その功績から稚内の中学生で初めて市スポーツ奨励賞を受賞した。周辺に高い山がなく、練習環境に恵まれない稚内で地道な努力を重ね、3月には世界大会にも出場。最上級生となり、来季は全国大会で回転と大回転の2種目制覇を目指す。宮崎さんに来季への意気込みを聞いた。(聞き手・稚内支局 広田まさの、写真も) ――全国優勝から3カ月たちました。 「優勝した時は家族や友人、学校の先生、コーチなどたくさんの人が喜んでくれました。本当にうれしかった。でも、3月に出場したイタリアの世界大会では上位に食い込めず、体格やターンの速さなど世界との差を痛感しました。その時の悔しさが、今のつらい練習を支える原動力になっています」 ――普段はどんな練習をしていますか。 「夏場は体力づくりに重点を置いています。学校の階段をダッシュしたり、多い日には10キロを走ったり。大会で最後まで集中して滑りきるためにも大切なことです。今きつい思いをしなければ、冬に結果は出ません。走り込んで自分を追い込み、精神力を鍛えれば、果敢に攻める積極的な滑りにもつながります」 ――練習環境に恵まれているとは言えない中で、苦労も多いのでは。 「シーズン中は豊富町と市内のこまどりスキー場で主に練習しています。土日は大会などで大きなスキー場で滑りますが、コーチからよく『急斜面で姿勢が後ろに崩れる』と言われます。距離が短く斜面も緩やかなスキー場で、その課題を意識して滑るのは正直難しいです。でも、ポールの位置を変えてコースの難度を上げるなどの工夫はできます。スキー場が小さいから速く滑れないという言い訳はできません。基本に忠実に、練習を積み重ねることでカバーできると思います」 ――スキーを始めたきっかけは。 「兄も姉もスキーをやっていて私も2歳から滑っていました。父がアルペン少年団の指導者で、一緒にトレーニングをしながら支えてくれます。稚内を離れ、札幌の高校でスキーを続ける2歳上の姉や、幼い頃から競い合ってきた道内のライバルたちの存在は心強く、仲間がいることで、よりスキーを楽しめます。今から冬が待ち遠しいです」 ――今後の目標は。 「来年の全国中学スキー大会で回転と大回転の2種目制覇を目指します。そのためにも、これまで以上に走り込んでゴールまで集中できる体力を作りたい。世界大会にも再挑戦したいと思います。中学卒業後はスキーの有力校に入って、さらに上を目指したいです」
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