年末に向け断捨離をしようと片付けていたら、使用済みの使い捨てカメラが出てきた。長らく存在さえ忘れていたが、一時はその手軽さが受けて爆発的な人気となり、観光地でもお土産と並んで当たり前のように売られていたアレである。

 デジタルカメラを初めて買ったのが約２０年前だから、それ以前に撮ったものだろう。現像に出したいが、ドラッグストアでは今も取り扱っているのだろうか？　久しぶりすぎて分からない。

 それにしても、写真ひとつとっても時代は変わったなと思う。

 私が子供の頃は学校行事の写真はずらりと並べて張り出され、自分で選んでお金を添えて学校に申し込んだものである。今はＱＲコードとパスワードを渡され、ネット上で見て選び、しかも写真から好きな部分を切り取れる。大勢が写っていてもわが子のソロショットに変更できるのだ。正直これはかなりうれしい。

 加工して選んだ写真をネット上で申し込み、支払いはクレジットカードかコンビニで済む。出来上がった写真は自宅へ郵送される。学校の先生は余計な仕事が省けるし、こちらも代金を計算して小銭をぴったり用意する必要もない。便利な世の中になったものだ。

 親が機械オンチでも、今の時代、たぶん子供が難なく理解して親をフォローできるのだろうな。