北海道新聞旭川支社
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北極星

川崎正紀(留萌・飲食業)*留萌市の待機児童  2019/10/14

 うちには3歳になる息子がいる。この春、見事に保育園に落ちた。留萌市の待機児童数は入所希望数291人に対し、受け入れは246人。待機児童はなんと45人にも上った。

 希望者の6人に1人が落ちた異常事態。行政側も、保育園側もずいぶん前から承知のはずなのに、入園希望者などには公表しないでいたことに憤りを覚える。責任を誰かが取るということもない。ただ、この一大事に行政側も新たな小規模保育施設の計画を進めている。

 息子は縁あって市内の幼稚園に入園することができた。良い先生、お友達に巡り合って楽しい園生活を送っているようである。しかし、うちは自営業、市内に住む義父母も自営業である。幼稚園が休みの日は自宅や、私が経営するカフェで面倒を見ることになるのだが、これもまた大変。義父母にお世話になりっぱなしなのだが、義父母が忙しい時は店にいることになる。

 仕事の邪魔にならないか。火のある所も動き回る。お客さまにも迷惑がかかるのではないか。そんな心配を知ってか知らずか、息子はエプロンを着て「いらっしゃいませー!」と叫び、お客さまにお水を出す。店内のキッズスペースで子供たちと遊び回ってもいる。

 子供は地域の宝というじゃないですか。少々騒がしいのもお許しください。


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