もう20年以上も前に知り合った方々との再会が続いた夏だった。 昨夏、町の北端にある国の名勝「神威岬」近くの遺跡からある刀が出土した。(その重大さは、別の機会にでも)。発掘は以前から行われていて、久しぶりに今年の調査に参加した2人と再会した。 そして発掘体験に小学生の頃に参加していた子どもは立派な大人になっていた。店に向かっていると車が横付けされて「オサムくーん」と声をかけられた。一緒に自然体験などをし、海や山で遊んだ姉弟だった。 さらに、同じ頃にさまざまな取り組みを一緒にしたご家族が遊びに来てくれた。 昔話や近況を話し楽しい時間を過ごした。 マスの回遊が始まり、秋サケ漁もまもなくだ。砂浜にさおがズラリとならぶ光景は20年以上前と変わらない。ブリやシイラがやってくるようになったのは最近の話で、見た目に変わらない海は、中で、変わってきたのかもしれない。 神威岬はオホーツク人の時代と変わらず悠然とそこにある。 発掘で再会した2人と僕の名字には「山」が入るという共通点があるのだけれど、もうひとつ、ある事がわかった。多少前に3人とも骨折を経験していて、「年とったのかねぇ、お互い」と笑い合った再会の夏だった。
|