この地に来て驚いたこととして医療不信の非常に強い地域であることは以前書きましたが、もうひとつ、一部の住民の言葉が汚いことにも驚かされました。 私自身は田舎の生まれなので、なまりはあまり気にしませんが、特に商売人の言葉がなってないということは、よそ者の皆が最初に感じることのようです。職員の言葉遣いを聞いて、気になることもしばしばありますが、たぶん当の本人は認識していないのだとも思います。 さらにもうひとつ、火のあるところ、ないところ、おかまいなしにうわさ話があっと言う間に広がる狭い閉鎖社会だということ。 最初に出張した際、お祭りに女性を連れて出かけると翌日から病院中のうわさになっていることを後輩が笑いながら教えてくれました。この程度はかわいいものですが、根も葉もないうわさがまことしやかに語られることも時にあります。 最も驚いたうわさは、病院が特定の葬儀屋と癒着しているというもので、当地の知識人までが信じている始末で、事実確認を行うことになりました。ある晩、患者が亡くなり、家族が連絡をする前に前出の葬儀屋が病院にやって来たというのが、発端だということがわかりました。この地域のうわさ話にはほとほと困惑させられます。
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