北海道新聞旭川支社
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北極星

有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*災害への備えに甘さ 2018/09/17

 胆振東部地震が発生して1週間が経過し、スーパーの食料品売り場にも少しずつ品物が並ぶようになり、まちはようやく落ち着きを取り戻してきました。

 9月6日未明、地震の揺れで目を覚まし、すぐテレビのスイッチを入れてしばらく見ていたら、突然画面が消えました。停電がどの範囲なのか確認するために周辺の住宅地を車で回ってみました。すぐ近くのコンビニエンスストアは自家発電で営業していました。買い物かごに食料品をいっぱい入れたお客さんたちがレジの前に並んでいる様子に驚き、私は何も買わず自宅に戻りました。

 職場の「まちなかぶんか小屋」は、午前10時半ごろ通電しました。訪れてくる皆さんと話して、全道で停電し、旭川市内でも復旧していない地域があることを知りました。ホテルの駐車場のシャッターが開かず、車が出せなくて困っている旅行者もいました。

 震源地の近くでは多くの方が亡くなり、本当に心が痛みます。1カ所の火力発電所のダウンをきっかけに、全道が停電するという事態に驚きました。今回は災害に対する危機管理という面で、大きな課題を残しました。自分自身の家でも、食料や水、電池、ストーブ、カセットコンロ、ガスボンベなどのストックは十分でなく、全く甘かったと反省しています。


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