ようやく春めいた日が続くようになり、いい季節を迎えて気分も晴れる。加えてわれらが大谷翔平の大リーグでの活躍ぶりをテレビで見るのが、このところの何よりの楽しみだ。 それにしても大谷は、なぜかくもすごいのか。無類の二刀流が大リーグでこれほどまでに通用するとは予想できなかった。向こうに行って大谷は大きく変わったのではないか。単なる「進化・成長」とは別次元の変化を現在進行形で僕らは見ているのではないか。 そんな思い込みに駆られていたら、あのイチローが大谷のすごさの本質は、まさにその「対応力」にあると見抜いて「100マイル投げるとか、誰よりも遠くへ飛ばすことより大事な能力」とコメントした。 そうか。そういうことなのか。僕が大谷に感じた「別次元の変化」は、大リーグに行った大谷の「対応力」に由来するものなのだなと自己解釈して悦に入っている。 大谷といえども、今の絶好調が途絶え、投打にわたってスランプにはまる日が、いつかは来るし、時々の好不調の波も当然あるだろう。それでもイチローが評価する大谷の「対応力」をもってすればスランプからの脱出は想定内だ。だからシーズン通しての活躍は夢ではない。彼の実力は本物なのだ。期待は確信に変わった。大谷に感謝だ。
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