月に1度、サロベツ湿原センターに小学生が集まり活動する「なまら!!サロベツ∞クラブ」(略称「なまサロ」)。自然豊かなサロベツをフィールドに四季を通じて活動をすることで、人・地域・自然を愛する心も養い、幅広い場で活躍できる人材の育成を目指している。 活動を開始した2008年当初は人数も少なかったが、学校で活動をPRするなどした結果、徐々に増えてきた。教育委員会の後援を受けてからは市街地からセンターまでのバス送迎が実現、一気に参加しやすくなった。 今年の登録メンバーは20人。地元小学校の全校児童は200人弱なので、約1割が参加している計算になる。そんな「なまサロ」も10周年。初代メンバーも成人した。「彼らが大人になった時、また一緒にサロベツの木道を歩けたら…」とスタッフで話していたが、いよいよ現実になりそうだ。今後は一緒に活動を支える仲間となってもらえることを期待しつつ、次は親子2代の「なまサロ」が実現する日も楽しみだ。 余談だが、湿原を形成する「泥炭」はウイスキー作りに欠かせない「ピート」である。いつかサロベツ産のピートを使って子供たちとウイスキーを仕込み、大人になったら一緒に乾杯できることを夢見て、活動はこれからも続いていく。
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