日本のインバウンド（訪日外国人）対策が留萌地域でも話題になっています。私も先日、留萌であったインバウンドセミナーに参加してみました。いろいろと考えさせられましたが、このトレンドにどう乗ればよいのか分からない市民は多かったような気がします。函館やニセコのようなリゾート地を今からつくるのは難しい。一方で、札幌や千歳から２時間以上かけて、すでにあるものをただ見に来ることも想像しづらい。

 そこで思い浮かんだのは、私が子供の時、父が海外旅行から戻った後に教えてくれた話です。母といろんな所に行った父は、見物した名所よりも、その地域の人たちがどのように暮らし、畑に何が植えてあって、それをどのように食べていたかなど、言葉の壁を乗り越えながら見聞きしたエピソードを楽しそうに話してくれました。

 留萌管内は海に沿って豊かな自然や産業があり、人々も多様性にあふれています。子どもたちの自然体験にも向いていると思います。そんな管内の各所で行われているイベントを、それぞれの地域の人材によって結ぶことができれば、私の父が楽しんでいたような、地域の人たちとの触れ合いが生まれるのではないでしょうか。そして、世界中に紹介できる管内独自のユニークなツーリズムができるのではないかと思います。