北海道新聞旭川支社
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北極星

 有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*芸術の秋 2017/10/31

 毎年、秋にはさまざまなジャンルの公演や展示会が集中して催されます。演劇だけでも、10月に楠美津香「ヘンリー6世」、旭川市民劇場「蟹工船」、劇団ソライロ「ウラシマリンク」、劇団トムトムキロル「猫と針」と4本の演劇を見ました。それぞれ全く違うタイプの舞台を楽しむことができました。また、思いがけない人に出会ったり、ホール周りの街路樹の紅葉を楽しむというプラスアルファもありました。

 9月から10月にかけて、まちなかぶんか小屋の公演を宣伝しようと、旭川市内だけでなく近隣市町のホールや公民館を訪問してチラシを置いていただくようお願いをしてきました。

 どのマチにも市民センターのような交流施設があり、また展示やライブを行う喫茶店やレストラン、ギャラリーなどが増え、文化が身近な存在になってきたと感じます。

 平日の昼間でも公民館などのサークル活動は活発です。社会の第一線を退いた団塊の世代を中心に、趣味や健康のために文化やスポーツを楽しむ人が増えてきたからでしょう。

 最近、少子高齢化や人口減のことが強調されすぎではないでしょうか。市民の文化活動は興隆の時代を迎えています。

 11月も、まだ公演や演奏会などがたくさん企画されています。みなさんも芸術の秋を満喫しませんか。


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