先日、旭川市内の高校10校の演劇部・同好会の合同公演、劇団氷点華「K」を見ました。開演10分前に旭川市公会堂に着きましたが、すでに満席状態。会場の熱気に圧倒されながら、やっと空席を見つけました。 「K」はチェコの作家・カフカを描いた内容で、彼が書いた「変身」など、いくつかの作品を題材にして構成されており、なかなか面白い舞台でした。 高校生たちが演じると、世界的な作家・カフカではなく、家族との葛藤に悩みながら成長していく普通の若者像が浮かび上がってきます。また、出演者も多くて迫力があり、合同公演ならではのパワーをすごく感じました。 やがて終演となり、カーテンコールになると、出演者だけでなく、この舞台制作に参加した約100名の人たちがいっせいにステージに並びました。 出演者、スタッフの紹介と、演出や実行委員長のあいさつが行われましたが、ひとりひとりの言葉に、この舞台を一緒につくり上げた喜びや感動があふれており、台本のない舞台の2幕を見ているようでした。 演劇は人と人が直接話し合い、多くの人手と時間をかけてつくり上げるもので、アナログ文化の象徴ともいえます。その演劇に多くの高校生たちが一生懸命に取り組んでいる姿を見て、改めて感動しました。 |