北海道新聞旭川支社
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北極星

 森川理加子(士別・演劇集団主宰)*砂利の公園  2017/05/23

 畜産業という仕事柄、旅行や遠出は難しい。さて、幼い娘を満足させるために今年のゴールデンウイークはどうしよう? そんな悩みはあっさり片付いた。

 「明日も明後日もここで遊びたい!」。連休初日、地元士別の水郷公園に行ったところ、新しい遊具がいくつも建ち並び、娘は歓声をあげて大興奮。そういえば再整備事業とかで、ワクワクするような完成予定図を見た記憶がある。

 しかし、工事途中ということもあり、遊具の足元はとがった石まじりの砂利! これは危なくないか? 子供が遊ぶ公園といえば、転んでも痛くないような人工芝とかゴムのチップを固めた床面だったり、木のチップが敷かれているのが普通だ。うっかり手を滑らせて落ちることもある遊具の足元がとがった砂利って…。予算不足なのか、それとも足元の安全性など初めから念頭になかったのか。

 予算不足が原因なら、廃材を手頃な大きさに粉砕する機械を持つ業者が市内にあるのだから、廃タイヤでも集めてゴムのチップを作り、遊具の足元だけでもいいから敷いてほしい。これなら少ない予算でできる。

 せっかく子供たちが喜ぶ公園に生まれ変わるなら、足元も子供たちに優しくあってほしい。整備が間に合わなかっただけで、いずれ改善する予定なら余計な心配ではあるのだが。


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