私が留萌を好きな理由はたくさんありますが、その中でも大きいのは、家から歩いて行ける所に海辺や山道があることです。さらに、ちょっと車で行けば、海の幸が揚がる港や、おいしいコメが育つ水田があり、木成りのフルーツを分けてもらえる果樹園があります。 留萌で暮らすようになった20年前は、驚くほど多くの人から「留萌には何もない」と聞き、残念に思ったものでした。でも近ごろは、地域の資源を生かした体験事業を通じて、留萌の素晴らしさに関心が高まってきていてうれしいです。 留萌の自然や1次産業をテーマにした観光事業や、私がお手伝いしている船場公園での体験事業には、留萌だけでなく、札幌や旭川、関東圏からの子どもたちの参加が増えています。 留萌は一見さんにはちょっぴり冷たいと言われる港町ですが、知人の知人にはとても優しいし、子どもの体験に適した海や山や畑や島が程よい距離の所にあります。体験型で個別のオーダーメードの旅にはぴったりだと思います。 ほかのマチにあるものや、ないものを探すのではなく、留萌にある素晴らしいものの体験を通じて、「留萌はなんでもあるよ!」と子どもたちが答えるようになってもらいたいと思っています。 |