北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

大谷真樹子(旭川・おでんや店主)*いくつになっても 2017/04/25

 古希を迎えたその4日後に新体験!

 なんとぎっくり腰になりました。店で椅子に座り、首をちょっと横に向けたとき「あれ!」との感じ。店を閉める頃には腰を伸ばすことができませんでした。

 翌日すぐに病院へ。治るまで3週間とのことでした。腰のベルトと湿布をいただき、痛いのなんの、やっとの思いで帰宅しました。

 翌日はお手伝いの喜美恵さんが通夜のため休み。玄関に張り紙をしました。

 「きみえさん休み、私ぎっくり腰のためあまりおもてなしできないかも」

 この日は親しい方ばかりでしたのでなんとか仕事を終えることができました。

 昔、姉がぎっくり腰になったとき、微動だにできず救急車で入院したことを思い出しました。この痛みは他の人に代わってなんて言えません、つらすぎて…。以前、いとこが「腰痛で大変なのよ」と話していましたが、今回は身をもって分かりました。他人の痛みを知り得たことにも、また一つ勉強した思いです。

 88歳の現役モデル、ダフネ・セルフの本「人はいくつになっても美しい」の中に「昨日のあなたより今日のあなたを好きになる」とありました。痛みであっても、それが他の人でなく自分に起きたことで、優しい気持ちを持てるといいな。いくつになっても「美しい人」になりたいものです。


戻る