北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*サケの遡上見学   2016/11/05

 旭川市内を流れる川にもサケが遡上(そじょう)するようになったことはニュースで知っていましたが、なかなか見る機会がありませんでした。

 ところが10月、故郷・宮崎県小林市から中学時代の同級生2人と友人が、サケの遡上時期に合わせて北海道旅行を計画して来旭。私たち夫婦と合計5人で「サケ遡上見学バスツアー」に参加することにしました。

 当日は、主催団体の方から写真入りの約50ページもある手作り資料をもらい、バスの中で詳しく解説していただきました。旭川で生まれたサケは石狩川を下って海に出て、3~4年間に1万キロ以上も回遊して成長。やがて石狩川河口にたどり着き、約160キロを命がけで遡上して故郷の川で産卵し一生を終えるという壮大な話に、あらためてサケの生命力に驚き感動しました。

 最初に遡上する際の難関の一つ、深川市の旧花園頭首工(取水堰(せき))を見学しました。川の左岸に設けられた魚道を見ましたが、流れが急で遡上には大変なエネルギーが必要なことは想像できました。神居古潭に移動して昼食、最後に石狩川の支流、忠別川にかかるツインハープ橋の下で観察しました。台風の影響で川が濁っていましたが、1匹だけですが産卵場所にいるサケを見ることができました。

 幸い天気に恵まれ、わきあいあいとした雰囲気の楽しいツアーとなりました。また、同級生たちの薩摩弁に懐かしさとありがたさを感じながら一日を過ごしました。


戻る