北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

大橋美智子(旭川・農業)*おにぎりで世界一へ   2016/10/21

 秋の一日、稲刈りを休んで「ギネスに挑戦 5分以内におにぎりを同時に握る最多人数を競う」というイベントに参加してきました。前日に福島県で976人の記録が出されたばかりでした。大丈夫か?

 上川管内の各JAが自慢の農作物を持ち寄った「大収穫祭」の中の、JA青年部主催の企画です。息子たちの無謀とも思える計画にハラハラしながらも、JA女性部の母さんたちも協力して成功を願います。

 にぎやかだったお祭り会場は一転、競技会場へ早変わり。整然と並んだ長テーブルにはパックに入ったご飯と梅干しが用意されています。受付で渡された番号の入ったはちまきを手に、続々と参加者が位置につきます。握る形は丸か三角か俵型のいずれか、形が崩れていたり具が外側から見えると失格。握り終えるとギネス認定員の方がチェックをします。

 冷めたご飯で形になるのだろうか。監視員も目を光らせています。おにぎりを握るのにこれほど緊張したことはありません。用意された新米「ゆめぴりか」は冷めてももっちりと粘り、思いの外しっかり握ることができました。

 結果発表までの長いこと。「発表します。失格は19個、有効人数は千二百…」、そのあとは歓声で聞こえません。新記録達成です。この記録も、いずれどこかで塗り替えられるのでしょう。でもこの瞬間世界一になった1273人の心にはずっと記憶が残ります。青年部のパワーを感じました。楽しい企画をありがとう。


戻る