北海道新聞旭川支社
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北極星

大谷真樹子(旭川・おでん屋店主)*歩いた・学んだ  2016/09/24

 9月上旬、第7回ノルディックウオーキングin旭川の10キロに参加しました。

 ココデ前広場から忠別川沿いを旭川駅南口、旭川大橋と進み、両神橋で美瑛川を渡って、神楽橋を経てスタート地点へと戻ります。いつもスタートは先頭、ゴールは一番ビリです。

 午前10時スタート。皆さん歩くの速い、歩きながらなぜ私はいつもこんなに遅いのだろう…と考えてもやっぱり遅いのです。本当はもっとゆっくり歩いて、野に咲く花を眺めたり、写真に撮ったりしたいのですが、目的は歩くことです。

 台風10号の爪痕でしょうか、河川敷を進むと、こんな所にまでとびっくりするほどあちこちに流木が流れ着いていました。堤防のすぐ下の家の近くには土のうが積まれている所もあります。あと1日同じような雨量だったらこの堤防も決壊していたのでは、などと話しながら、台風の怖さが目に焼き付きました。

 自分の家の周辺に被害がないと、新聞やテレビの悲惨な報道に接して、心が痛んだり、せつないなとか大変だなと感じつつも、実感に欠けていたことをつくづく思い知らされ、申し訳ない気持ちにもなりました。

 両神橋から下に目をやると、大木が何本も根こそぎになって流れ着いていました。その光景はこの目で見ることで恐ろしく思いました。パークゴルフ場、野球場、サッカー場なども使用不可能な状態の様子です。

 この何年かの災害でも感じたことですが、今回の10キロを歩くことで、物事の見方、受け止め方、自分に何ができるのかを、改めて教えられた2時間でした。


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