北海道新聞旭川支社
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北極星

大橋賢一(道教大旭川校准教授)*初挑戦のフルマラソン  2016/09/02

 今年4月、愛知で教鞭(きょうべん)を執(と)っている教え子から、北海道マラソンに参加しますが、ご一緒にいかがですか、と誘われました。フルマラソンもそろそろ参加したいと考えていた矢先のこと。教え子とも一緒に走れ、思い出づくりにもなると思い、参加することにしました。

 今回は30回目にあたる記念大会とのこと。天気予報では雨でしたが、雲一つ無い快晴に恵まれ、8月29日午前9時にレースが始まりました。2万人ほどの参加者がいたそうで、スタートラインを越えるまで10分ほどかかってしまいました。はじめは駅前通からすすきのまでの直進を走ります。普段、走ることができない道路を、大手を振って走れるのは爽快でした。

 15キロ地点までは気持ちよく走っていたのですが、炎天下にさらされる新川通の往復は、かなりしんどいランになりました。疲れはたまり、スピードは落ち、ドロップアウトしているランナーもいて、心がなえて少し歩いてしまいました。しかし、沿道の人たちや吹奏楽団の演奏などに励まされ、なんとか30キロ地点を通過。次の関門である35キロ地点までは粘りましたが、そこでタイムアウトとなり、強制終了でバスに回収されました。

 バス内で支給された水は、上川町産の「北海道大雪山ゆきのみず」。ほろ苦い味になりましたが、慰められました。ペットボトルを握りしめ、リベンジを誓った初マラソンとなりました。


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