友人がFMラジオでやっている演劇番組が10周年を迎えるそうだ。わたしもラジオドラマの脚本を書いたり、何度か出演した番組だ。 子供が生まれて芝居から遠ざかっている私だが、10周年記念に久しぶりにラジオドラマを書かないかと声をかけられ、ついOKしてしまった。とはいえ、仕事と育児でなかなか執筆の時間がない。 娘が赤ちゃんのころは、そばで見守りながら劇団の脚本を書いたりできたのだが、3歳にもなるとそれもかなり難しい。私は子供と一緒のときには最低限の連絡以外はパソコンやスマホを触らないようにしているのだ。といっても、子供へのメディアの影響がどうのという大層な理由ではなく、私自身がメディアの誘惑に負けず、ちゃんと子供と対話しようという、自戒の意味合いが大きいのだけれど(笑)。 それでもまだ、頼まれたのがラジオドラマの脚本なのでよかった。ラジオドラマは視覚の情報がない分、開き直って説明セリフで物語を進められるので書きやすい。それに声色を変えることで1人何役でもできるため、役者の男女の人数など細かなことを気にしなくても済む。おかげで時間がない割に、かなり筆は進んでいる。 だが久しぶりに書いていると、これまた久しぶりに演じたくなってきた。ラジオドラマは脚本を読みながら本番ができるため、セリフを覚える手間もない。私も出演しちゃおうか…と、ひそかに野望を抱いている今日この頃である。
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