北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

北極星

大橋賢一(道教大旭川校准教授)*スノーシュー  2016/03/01

 北海道教育大学は旭岳に大雪山自然教育研究施設を持っています。本研究施設は1960年(昭和35年)以来の歴史を持ちます。2月第1週の週末、家族と同僚家族ら、気が置けない仲間と共に、4年ぶりにこの施設を訪れました。

 4年前と違って、旭岳ロープウェイは外国人客でいっぱいでした。あいにく山頂は猛吹雪。山の頂も見えず、雪に吹きつけられながら目印のポールの間を必死に滑り下りました。小学校1年生の娘にとっては、しんどいスキーになりましたが、良い経験になったようです。

 旭岳はアルペンスキー客が多いですが、ここにはクロスカントリーのコースもあります。今回、このコースを妻と一緒にスノーシューで散策してきました。

 初めてスノーシューを体験しましたが、不思議な感じがしました。スノーシューは洋風のかんじきみたいなもので、足につけると、ふかふかの新雪の上を難なくお散歩することができます。クロスカントリーのスキーでは入れないような場所にもスノーシューでは行くことができます。スキーでは遠目でしか見られないカモ沼も、スノーシューでは間近にまで近づけました。

 僕ら以外には誰もいない綿帽子を被った樹々と沼。スキーヤーの多いゲレンデとは対照的で、森と一体化したような気持ちになりました。

 おかげで体がすっかり冷え切ってしまいましたが、研究施設の露天風呂が心も体も、やさしく温めなおしてくれました。


戻る