北海道新聞旭川支社
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北極星

有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*家族のことを想う日  2016/02/17

 雪解けが始まる季節になると、なぜか子供たちが入学や就職したころのことを思い出します。すでに2人の子どもたちはそれぞれ独立、結婚して子どもまでいますが、期待と不安が入り交じり慌ただしい気持ちになった当時のことを毎年、思い出します。季節はまもなく春、家族の一員が新しい門出や出会いを迎える方も少なくないと思います。

 20、21の両日、旭川、函館、札幌、士別の劇団が集まり、『家族』をテーマにした芝居「旭川豆芝居2015」を旭川市民文化会館で上演します。この芝居は、六つの短編芝居で構成されたオムニバス劇です。「父」「母」「息子」「娘」「祖父」「ペット」が主役のショートストーリーを別々の人が書き、それぞれが作品別に稽古をし、初めて旭川で会って一緒に上演します。

 果たして、同じテーマとはいえ、別々な人が書いた芝居を連続上演し、観客にとまどいなく楽しんでいただけるかどうか一抹の不安がありましたが、台本を読んで安心しました。それは、それぞれの作品が面白いことと、家族を思う気持ちが共通して書かれてあったからです。

 また、商店街もひとつの「家族」と考え、公演期間中、近くの商店街で働く人たちの写真展や家族ぐるみで楽しめる冬縁日を、まちなかぶんか小屋で開催します。冬の一日、芝居や写真展を見ながら家族のことを思う日を過ごしませんか。

 ありむら ゆきもり 宮崎県小林市生まれ。高校卒業後、上京して電機メーカーに就職。1972年、転勤で旭川へ。81年に旭川市民劇場の事務局員となり、2013年に退職。同年、まちなかぶんか小屋の開設に参加。現在、まちなかぶんか推進協議会事務局長。66歳。


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