北海道新聞旭川支社
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旭山動物園わくわく日記

 こども牧場*鶏やヤギ 昼夜の違い見て    2017/07/31
今夏は夜の動物園でも開館する「こども牧場」=旭川市旭山動物園提供

 7月1日に迎えた開園50周年の記念イベントをさまざま行っている今年、実は「こども牧場」は4月にオープン20周年を迎えました。

 1997年に現在の場所にオープンしましたが、その2年前の95年には現在の「もうじゅう館」あたりに、飼育員の手作り「ふれあい牧場」が完成しました。

 ウサギやモルモット、ヤギ、ヒツジと触れ合うことでき、私たちの身近な動物のペットや家畜動物から命の温かさを伝えていました。96年にポニーの「ミクロ」が来園、たくさんの子どもたちに命の温かさを伝え続けましたが、7月15日にミクロは28歳で死に、こども牧場をオープン時から支えてくれた動物がいなくなってしまいました。心のどこかに穴がぽっかり空いた感じです。

 誰もいないポニーの放飼場を見ると、ふとミクロがいるような気持ちにもなり、その存在がとても大きかったと改めて思います。現在、ポニーがいた放飼場では、ヤギやヒツジの高齢の動物を時間限定で見ることができます。

 この夏一つの世代が終わった「こども牧場」。例年は夜の動物園では閉じていましたが、今年は8月9日から15日の期間中、夜の時間帯も開けることになり、通常は昼間にしか行っていないカイウサギやモルモットとの「ふれあいの時間」も時間限定ですが行います。

 昼間とは違う一面を観察できるのも楽しみの一つで、ニワトリなどは昼間「コケコッコー」と鳴いて元気いっぱいですが、夜になると…。さらに、ヤギやヒツジは、瞳(瞳孔)が昼間は横長なのに、夜になると…。ぜひ実際に見て感じてほしいと思います。きっと新たな発見ができるのは、夜の動物園ならではのことでしょう。

 今年の夜の動物園は新たな取り組みをしながらたくさんの人に動物の素晴らしさを伝えていきます。どんな催しがあるか楽しみにしていただき、ぜひ動物園に足を運んでいただければと思います。お待ちしております。(こども牧場担当 佐賀真一)


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