7月11日にシロテテナガザル夫婦に2頭目のオスの赤ちゃんが生まれました。旭山動物園では2年ぶりの出産です。 シロテテナガザルは2~3年ごとに出産しますから、順調な繁殖といえます。そして、今年も赤ちゃんにすてきな愛称を付けていただこうと、9月17日から25日まで、来園者の方々から愛称を募集しました。たくさんのご応募ありがとうございました。 2014年6月に生まれた1頭目(オス)のこどもの愛称は「こだま」です。7月に生まれた赤ちゃんの兄にあたります。この愛称「こだま」は、公募に応えていただいた451通の中から決定しました。シロテテナガザル夫婦の歌声が、「大きくこだまするようだった」というのが愛称の理由です。 夫婦で複雑な歌を歌うのが特徴のテナガザルにふさわしく、覚えやすい、とてもよい愛称をつけていただきました。歌には家族のコミュニケーションや、なわばりを防衛する役割があり、一日に何度も夫婦でデュエットします。生息地の森の中では歌声が数キロ先にも聞こえるそうです。 この愛称のとおり、園内中に響き渡る歌声をぜひ聞きにいらしてください。晴れた午前中は何度も歌うのでお勧めです。 ちなみに「こだま」の歌声は両親よりも小さく短いため、そばにいても聞こえにくいかもしれません。今は小さな声ですが、そのうち、大きくこだまするような歌を聞かせてくれると思います。 さて、今回の赤ちゃんの愛称の選考は、みなさまに考えていただいた愛称を何度も見返しながら、どれを選ぶか、「こだま」の時と同様にとても迷っているところです。 命名式は10月中を予定しています。どんな愛称になるのか、みなさま楽しみにお待ちください。 ますますにぎやかなシロテテナガザル家族に、ぜひ会いに来てくださいね。(てながざる館担当 田中 千春) |