北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

味めぐり

もつ煮込*鳥丁=旭川市3の5*やさしい甘みの汁「絶品」   2020/02/20

 みそがふわっと香るモツの上には、たっぷりのネギ。1番人気「もつ煮込」(580円)の具はシンプルにこの二つだ。

 5時間煮込んだモツは、すぐにかみ切れるほどやわらかく、常連客が「絶品」と太鼓判を押す汁はやさしい甘みが特徴。一味を振りかければ、また違った風味が味わえる。

 料理担当の故佐藤孝甫(たかお)さんと、妻の節子さん(71)が1984年に開店。二人三脚で切り盛りしてきたが、4年前に孝甫さんが亡くなった。

 「うちの人がいないと店はできない」と一時は閉店も考えた。常連客から背中を押され、「長年、横で見ていて覚えた」というもつ煮込を看板メニューに、焼き鳥を焼かない「焼き鳥屋」として再スタートした。「夫の味を楽しみにしてくれる人がいる。大事に味を守りたい」

 お通し代600~800円でその日の総菜5、6品が付く。(佐々木麻美)

 ◇営業時間 午後5~10時。日曜、祝日定休。(電)0166・23・9605。


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