すしおけには11種類の魚介類が盛られている。鮮やかな赤身の本マグロの横で甘エビがポーズを決め、周りをズワイガニやホタテ、白身魚、サーモン、卵焼きが彩る。手前に盛られたイクラから行くか、脂の乗った締めさばから行くか、箸を手に頭を悩ませる。
店主の松川一洋さん(69)は「だし割りじょうゆでネタを一枚ずつ味わうのがおすすめ」。羅臼産コンブでだしをとった汁ものとサラダ、食後のコーヒーが付いてランチなら900円(夜は1100円)。「生ずし用のネタを酢飯の上に盛るだけ。握る手間が省ける分だけ安くした」そうだ。
松川さんは22歳からすし屋一筋で、今は妻るり子さん(69)と店を切り盛りする。ランチはこのほか、エビ3本が乗った海老(えび)丼(650円)や、ほたて丼(同)、ざんぎ定食(同)などが人気という。(山村晋)
◇営業時間 午前11時半~午後2時(月~土曜)、午後5時~9時。水曜定休。(電)0166・22・0759。