北海道新聞旭川支社
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味めぐり

しょうゆ野菜ラーメン*本場旭川ラーメン宝龍=旭川市9の15*塩分控えめの正統派   2019/03/21

 豚骨と魚介のスープを合わせたしょうゆ味のダブルスープに中太のちぢれ麺。タマネギともやしは炒めた後、スープで煮て味をなじませる。「しょうゆ野菜ラーメン」(800円)はシンプルながら奥が深い、正統派の旭川ラーメンだ。

 店は、旭川の繁華街3・6街で40年以上続いた名店。初代店主の野瀬重昭さんが2010年に62歳で亡くなった後、息子の大介さん(43)が継ぎ、17年に現在の場所に移転した。

 3・6街の店は酔客が多く、スープはパンチのある濃い味だったが、住宅街に移ってからは「どんな人も食べやすいよう塩分は控えめにしている」という。

 ラーメンのイロハを教えてくれた父からは生前、「宝龍の枠を出ないように」と言われていた。ラーメンを作り20年になる大介さんは「伝統を守りながら柔軟に自分の味をつくりたい」と話す。(久保田昌子)

 ◇営業時間 午前11時~午後3時、午後5時~同8時。不定休。(電)0166・76・4568


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