鉄板上の熱々お好み焼きをへらで切り、そのまま口へ運ぶ。豚肉、イカ、エビのうま味と焼きそば、甘いおたふくソースが口いっぱいに広がる。しゃきしゃきした食感の九条ネギをたっぷりかけた本場顔負けの広島お好み焼きが「つぼちゃんスペシャル」（１２９０円）だ。

 広島お好み焼きのポイントは圧力。強火の鉄板の上に薄くのばした生地に山盛りキャベツ、具材と焼きそば、卵を重ねてへらで一気に押しつぶす。「水分を飛ばし、素材のだしが全体になじんでおいしくなる」と佐藤崇洋店長（３５）。

 新潟出身の佐藤店長はかつて、この店の常連だった。たくさん食べる姿が前店長に気に入られ、３年前に店長になった。「お客さんとの会話が楽しい。広島の味を楽しんで」と話す。

 壁にはプロ野球広島カープのポスターや新聞記事がびっしり。シーズンには野球好きが席を埋める熱い店だ。（吉川幹弘）

 ◇営業時間　午後６時～午前２時、日曜定休。（電）０１６６・２６・１８３３。