店の裏の畑で無農薬で栽培した自慢の自家製野菜と、２０種のスパイス。粘り気が強いジャガイモ「きたあかり」を形がなくなるまで煮込んでとろみをだした「シーフードカレー」（７００円）は、ホタテとエビの甘みに加え、トマトの酸味が食欲をそそる健康志向のカレーだ。

 音楽好きな八田秀樹さん（６６）が妻と一緒に実家の納屋を改装し、２０１４年にオープンした。店内には楽器やＣＤ、アニメキャラクター、絵本が所狭しと並び、まるで「おもちゃ箱」の中に入ったようだ。

 料理は大学中退後に旅行したカナダの日本食レストランで学んだ。３０代に東京で自然食品の雑誌を編集した経験から無農薬にこだわる。カレーには、タマネギやトウガラシなどが具材として入るほか、キュウリなど時々の旬の野菜がミニサラダとして付く。

 １人で店を切り盛りすることも多く、八田さんは「料理を出すのに待たせることもあるが、宝探し気分で店内を眺めてくつろいで」と話す。（吉川幹弘）

 ◇営業時間　正午～午後９時（ラストオーダーは午後８時）。営業は金・土・日のみ。（電）０８０・４０４９・８８８３。