東川産の米粉と大雪山系の伏流水、東川米を飼料に与えたニワトリの卵など、地元素材にこだわった「米粉のシフォンケーキ」（９８０円）。「素材の味を生かすために、シンプルに仕上げました」と店主の高島郁宏さん（５５）は話す。

 米粉が普及していなかった１５年以上前に着目し、試行錯誤を１年以上重ねた。吸水力が小麦粉の２倍以上であることから「水分を増やすことでしっとり感を出せると考えました」。小麦粉よりも時間をかけてじっくり焼き、一晩寝かせることで、ふんわり、もっちりとしたケーキが完成した。

 昨年、パッケージデザインを刷新。米粒の形の商品タグに説明を書き込み「東川生まれ」をアピールしている。写真共有アプリ「インスタグラム」での広報も始め、道外からの観光客が買い求めることも増えた。高島さんは「東川の良さをお菓子を通じて発信したい」。（武藤里美）

 ◇営業時間　午前８時半～午後７時半（水曜、日曜は午後６時まで）。毎月第１、３、５水曜日定休。（電）０１６６・８２・３００４。