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永瀬充のGO!パラスポーツ

 8*ビームライフルに可能性     2017/10/30

 先日、右半身にまひのある小学3年生の男の子と一緒に、北海きたえーる(札幌)の一般開放で行われているビームライフルに行ってきた。彼とは今年の夏にパラスポーツの体験会で知り合った。1歳の時に脳梗塞になり、心臓疾患もあるため激しいスポーツをすることができないという。右手と右脚に障害があるため、立ってスポーツをすることも車いすに乗ってすることも制限があった。

 私は20年以上パラスポーツに関わり、さまざまなスポーツを見てきたが、彼のような障害のある人ができるスポーツに対してあまり知識がなかった。彼が楽しめるスポーツはないか友人に相談すると、ビームライフルならできるということを知った。一般的な射撃競技は18歳以上で免許が必要だが、ビームライフルは子供でもでき、銃を支える器具を使うことで片手でもできる。座って行うこともできるので、心臓への負担が少ない。約2時間彼は何度もチャレンジし、楽しんでいた。ビームライフルはマイナースポーツだが、さまざまな障害のある人も楽しめるスポーツだと可能性を感じた。実弾を使う射撃競技はパラリンピック種目でもある。

 私が知らないスポーツがたくさんある。どんな障害があってもスポーツを楽しめるように、私も新しいスポーツに挑戦し、情報発信していきたい。


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