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ななか窓 撮っておきインタビュー

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日本ハム(株)旭川工場長 菊地一志さん
  *地域で日ハム球団応援*環境と調和しつつ、うまい味作り 
2004/11/12
菊地一志さん
きくち・かずし 稚内市生まれ。北大水産学部微生物学科を卒業して1969年日本ハム入社。茨城工場を振り出しに静岡工場などを経て2003年1月、大阪北工場長から旭川工場長。大学時代はマンドリンクラブ部長。入社後はソフトボール、ゴルフなどスポーツを楽しむ。58歳。

――プロ野球の日本ハムファイターズが今年からフランチャイズを道内に移すと知ったとき、どんな感慨を持ちましたか。

 「私が入社した四年後の七三年に球団を持ちましたが、『大丈夫だろうか』というそのときの驚きと不安に匹敵するものがありました。北海道はジャイアンツファンが圧倒的に多いから、無理ではないか、と心配しました。結果は想像以上の盛り上がりでした。何よりもヒルマン監督の熱意とファンを大切にする姿勢が大きいと思います」

――旭川は日本ハム本体としては道内唯一のハム・ソーセージ工場がある町なので、今後は道内のほかの都市よりファイターズファンが増える可能性があると思います。

 「はい。今シーズンは工場主催で札幌ドームと旭川スタルヒン球場への応援ツアーを計三回組んでいずれも好評でした。来シーズンはさらに地域のファンに喜んでもらえる企画を考えたいと思っています」

――道民球団元年の年、ハム・ソーセージ製品の売り上げ増に結びつきましたか。

 「旭川工場の業務成績に限っていえば、目に見える効果はまだまだです。でも、ムード的には大きな高まりを見せた一年でした」

――日本ハムという食品メーカーは同業他社に比べどんな点が際だっているのですか。

 「自前の牧場を持ち、氏素性のはっきりした原料を使って消費者に食肉やハム・ソーセージ、総菜を消費者に届ける企業だと自負しています」

――その中で旭川工場の役割は?

菊地一志さん 「北海道で消費されるハム・ソーセージ製品の生産をカバーするという位置づけです。日ハム製品のうちこの工場で生産できないものを除いてはすべてここから供給しています」

――旭川工場は、二〇〇二年に地球環境保全のための国際標準化機構(ISO)が定める環境マネジメント規格『1SO14001』の認証を受けましたね。工場内にどんな変化が?

 「環境に対する私たちの考え方が変わりましたね。たとえば ハムづくりに水をたくさん使いますが、できるだけ使わない方法はないものかと。また使うにしても社会責任として、次の世代のためにも、できるだけきれいにしてお返ししたい。水は自然からの借りものですから」

――社会責任といえば、企業の法令順守(コンプライアンス)の問題もこれからいっそう重要になります。

  「そうですね。法令を順守するのは本来企業として当たり前のことだったのですが、その当たり前のことができない時代も確かにありました。(利潤追求が優先して)『行け行けどんどん』とね。いまは当たり前のことを当たり前にやって、最終的に利益が着いてくるという考え方に立ち返ったと私は思います」


仕事場ちょっと拝見

仕事場ちょっと拝見  旭川工場で生産される製品のうち骨つきハムや「八雲ユーラップ」シリーズのロースハム、生ハム、ベーコンなどが優良道産品推奨協議会によって優良を示す「つるマーク商品」に指定されている。食肉部門では同社の製品だけで、工場関係者たちの誇りでもある。

 この工場で毎週土曜日を工場見学の日とし、小学生以上を対象に、午前の部(十時から)と午後の部(二時)で対応している。電話(データ欄参照)で予約が必要。工程の見学と出来立てシャウエッセンの試食会などがある。ただし、来年四月中旬まで見学は冬期間休止中。


【データ】
■本社/大阪市中央区 
■工場/旭川市旭神町2条2丁目。敷地面積約1万3000平方メートル
■設立/61年6月          
■従業員/約200人
■生産内容/ハム・ソーセージ類。主要製品はシャウエッセン、森の薫り、ウイニーなど。
【電話】166−65−1186
■ホームページ(全社)/ http://www.nipponham.co.jp

あとがき・むだ書き

 インタビューで、ファイターズ人気をビジネスにつなげるような抜け目ない戦略があるのか、尋ねてみましたが、「あまりあからさまなことは…」という控えめな答えが返ってきて意外に思いました。

 はったりのない技術者らしい誠実な人柄が感じられます。今年はスタルヒン球場で北海道日ハムの公式試合が一試合行われました。来年も何とか実現して球場を満員にしたい。そのためには菊地さんと力を合せなければ、という思いを強くしました。


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