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| くまがい・とめお 美瑛町生まれ。道立美瑛高校農業科卒。畑作農家。1992年、ファーム・ペンション「ウィズユー」を開業。99年、展望花畑「四季彩の丘」開園。美瑛農協副組合長。カメラの腕は花畑売店で自作の風景写真を販売するほど。スノーモビルで、過去4回全国制覇。52歳。 |
――背景に十勝岳、美瑛岳の大雪連峰。その手前に「美瑛の丘」のパッチワーク。そして主役のお花畑のなだらかなスロープ。地形的にこれほどぜいたくな条件を備えたお花畑はほかに知りません。
「もとはやせた畑地だったのですが、持ち主が離農したとき、ま向かいでペンションを経営している私が買い取りました」
――もともと花に関心があったのですか。
「ここの景色が好きだからペンションを置いたわけですが、ペンションに宿泊するカメラ愛好家たちから、この地のほんとうの魅力を教えられました。そのうち私もカメラをやるようになって『お花畑にしたらいいなあ』と」
――それじゃあ、花作りは素人?
「はい。最初の年(九九年)は種を直接まいて大半を枯らしてしまいました。翌年からは温室で苗に育ててから移植するようになり軌道に乗りました。土壌を改良するため客土に着手し、ようやく今年、七ヘクタールを完了しました」
――毎年五月から閉園する十月末まで、季節とともに変化する色鮮やかな花の帯は本当に美しい。広大な園地で次から次へと咲かせていくのは大変な苦労でしょう。
「五月のアネモネ、水仙、チューリップに始まり、六〜七月のルピナス、ラベンダー。今はサルビア、ポピー、コスモスなど。ヒマワリやキカラシは初夏から十月まで咲き続けます。花は野菜などと違い、除草剤が使えず、草取りは手作業ですが、少ない人数でフル回転です」
――意地悪な指摘になると思いますが、「四季彩」といっても冬には屋外で花は咲きません。
「いえいえ、冬は花畑わきのシラカバ林に樹氷が咲きます。十二月から三月中旬まではこの園地をスノーモビルのコースにしています」
――大手旅行代理店がツアーに組み入れたり、旅行雑誌やテレビで紹介され、今では地元より道外で有名ですね。
「最初は偶然、迷い込んだ観光バスの添乗員さんらが気付き、それが口コミで広がったようです。でも本当は旭川など近隣からもっと気軽に来て、花を楽しみながら農産物やコロッケを試食して帰りに野菜を持って帰ってほしい。私の基本は農家ですから」
――将来やりたいことは?
「最近、病院のデイケアの一環で、車イスの老人たちがよく来るようになりました。でも農地法などの関係で園路の舗装がままなりません。砂利道では車イスを押す方も押される方もつらそう。なんとかしたいのですが…。高齢者や障害者にとっても心の安らぎになる場所にしたいですね」
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