北海道新聞旭川支社
Hokkaido shimbun press Asahikawa branch

支社長のキラリ発見!道北散歩

第3回 リサイクルプラザ紙遊館 日本製紙(株)北海道工場旭川事業所内     2017/10/27

草食動物のウンチが原料
旭山動物園応援のオリジナルペーパー

 今回は、旭川市パルプ町の日本製紙北海道工場旭川事業所内「リサイクルプラザ紙遊館」にやってきました。こちらでは、旭山動物園開園50周年を記念し、とてもユニークな製品を手掛けています。さて、一体、何を作っているのでしょうか。


1962年ドイツ製の抄紙機。現在の貨幣価値に換算すると約1億円だったそう。

橋颯吾さん
松永夏奈さん

 「紙遊館」は、紙のリサイクルの現状と必要性を広めるため、1999年にオープンした施設です。館内では、牛乳パックではがきを作ったり、紙の製造工程を学んだりすることができます。

 そんな「紙遊館」が新たに取り組んでいるのが、旭山動物園のキリンやカバのウンチ(フン)を使用した紙作りです。工場の技術室に所属する橋颯吾さんは「今年50周年を迎えた旭山動物園を応援しようと、草食動物のウンチに含まれる繊維を使って紙を作ることを当社から動物園に提案しました」ときっかけを話します。

 気になるのは衛生面や臭いですが、その点については同じく技術室所属の松永夏奈さんが「水や薬品で洗浄、消毒を繰り返し、乾燥させてから使っていますので大丈夫です」と説明してくれました。実際に洗浄後のものを見せてもらいました。もちろん、臭いはなく、見かけはまるでワラのようです。


道産木材のパルプと洗浄・乾燥後のウンチを攪拌する
タンクの中身を説明する余野善孝さん(右)

 館内では、道産木材のパルプに洗浄後のウンチを5%配合し、小型の抄紙(製紙)機「ケメラーマシン」で紙を作っています。紙遊館を管理している日本製紙旭川サポートの安全衛生室長、余野善孝さんが「この抄紙機は1962年にドイツで製造されたもので、もともとは本社の研究所で使われていました。17年前に館内に移して展示していましたが、今回の紙作りのために再稼働させました」と教えてくれました。



オリジナルペーパーを使った商品。

 原料が扱いにくいこともあり、機械を作動させる際には脱水から形成、加圧、乾燥、仕上げまで、複数の人が張り付いて、調整をしながら紙作りを進めています。

 こうして出来上がったオリジナルペーパーは、天然素材の温かみを感じる風合い。裁断なども手作業で行い、リングノート(2冊1080円)、メモ帳(540円)、ハガキ(2枚108円)を作り、旭山動物園内のみで販売しています。技術者の心意気があればこその取組み。みんなで応援していきたいですね。




オリジナルペーパーの名刺で “ウン気上昇” を目指そう!


[ ウン気上昇名刺 注文 ] で検索

五十嵐真幸さん

 キリンやカバのウンチを使用したペーパーで、名刺を作ることもできます。デザインや注文受付を担っているのは、カムイ大雪バリアフリー研究所。施設長の五十嵐真幸さんは「細かく打ち合わせをして、ご要望に合った名刺をデザインしています。写真やロゴを入れることもできますので、会社、個人、団体など多くの方に利用していただきたいです」とPRしています。名刺は100枚4000円で、このうち1000円が旭山動物園へ寄付されます。同研究所のホームページから「名刺注文申込書」を入手して申し込んでください。

<問い合わせ>
カムイ大雪バリアフリー研究所
電話/0166ー38ー8200 (月〜金曜日 9:00〜17:30)
FAX/0166-38-8211
メール/info@kamui-daisetsu.org

取材協力

リサイクルプラザ紙遊館
住所/旭川市パルプ町1条4丁目505 
電話/0166−25−9735
開館時間/9:00〜17:00
休館日/月曜・祝日
入館料/無料

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