北海道新聞旭川支社
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支社長のぶらり旭川 あっ地こっ地 漫遊記

vol.2 「深川市」     2012/09/21

深川市は、お米の作付面積・生産量ともに岩見沢、旭川に次いで道内第3位という北海道有数の稲作地帯です。私が生まれ育ったのが深川の隣まち秩父別ということもあり、なじみの深いこの地を、今日は「お米」をテーマにあっちこっち巡ってみたいと思います。

 深川のお米について知るには格好の場所といえるのが、道の駅「ライスランドふかがわ」です。旭川と札幌を結ぶ国道12号と、留萌・増毛方面へ向かう国道233号が交差する場所に位置し、毎日多くのドライバーや観光客が立ち寄ります。

 こちらで出迎えてくれたのは道の駅の“観光案内人”平松千春さんです。「これから新米の季節ですから、いろいろ楽しみに訪れていただけると思いますよ」とにこやかに話します。

 道の駅の内部はいくつかのコーナーに分かれています。自慢のご飯を使ったおにぎりなどが買える「テークアウトコーナー」、地元名産のお米や銘菓などを扱う「特産品販売コーナー」のほか、旬の農産物を手ごろなお値段で販売している「農産物直売所」、2階には産地直送の食材を使った釜飯が人気のレストランもあります。

 「お土産の人気ナンバーワンは『ウロコダンゴ』ですね。誕生100年になる深川の銘菓で、北海道産の米粉を使っているんです」と平松さん。国鉄留萌線の開通記念として1913(大正2)年に発売されたそうで、当時は駅長の苗字を取って「椿団子」という名称だったとか。

 次に案内していただいたのは「お米ギャラリー」です。こちらには「精米体験コーナー」があり、モミ米が機械で白米に精米される様子を有料(200円)で体験することができます。「精米されたお米は玄米に比べて酸化しやすく、時間がたつほど粘り気が失われて固くなり、味も落ちてしまうんです。だから、精米したてのお米がいちばんおいしいんですよ」と平松さんが教えてくれました。

 さて、皆さんは米とソバを組み合わせた深川のご当地グルメ「深川そばめし」をご存じでしょうか。深川産米のおにぎりに、めんではなく揚げたソバの実が使われているのがポイントで、味付けにそばつゆを使っているそう。道の駅では、そばめしを使った2種類の“道の駅弁”が売られており、食いしん坊な私は当然どちらもチェック。奇をてらわぬ和風の味わいにそばの実の食感がアクセントとなり、なるほど納得のおいしさでした。


 平松さんにお礼をのべて次に向かったのは、道の駅から12号線を札幌方面に車で5分ほど走ったところにある「まあぶ’sキッチン」です。ファーマーズマーケットや特産コーナー、研修室などを備えた交流促進施設の中にあり、深川の新名物「黒米(くろまい)」を使ったメニューを味わえます。

 「当店の一番人気『黒米バーガー』は、黒米粉、小麦粉はもとより、ピクルスや牛肉もすべて深川産ですよ」と話すのは、同店キッチンマネージャーの橋真弓さん。バンズのもちもちした食感が黒米の効果なのでしょう。できたてのバーガーはとりわけおいしく、さっき弁当をいただいたばかりなのに、簡単におなかに収まってしまいました。


 深川は、この近くで生まれ育った私にとって思い出の多い土地ですが、こうして歩いてみると、地域にこんなにおいしいものや魅力がたくさんあることがわかり、まさにふるさとを再発見した気持ちになりました。皆さんもぜひ新米の季節、米のまち深川を訪れてはいかがでしょうか。


取材協力
道の駅 ライスランドふかがわ
住所/深川市音江町広里59-7
電話/0164-26-3636

今回の出会い人

「まあぶ’s キッチン」
キッチンマネージャー
橋 真弓(たかはし まゆみ)さん

 黒米は、深川にキャンパスがある拓殖大学北海道短期大学の石村名誉教授の研究によって生まれた『きたのむらさき』というもち米の品種です。さまざまな飲食店で黒米を使ったオリジナルメニューを提供しているので、ぜひ味わいにいらしてください。

取材協力
まあぶ’s キッチン
住所/深川市音江町向陽100番地1
電話/0164-25-2442
営業時間/11:00〜16:00
定休日/月曜日(月曜が振休の場合は火曜日)

いいもの、三塚った!

名物ポテトチップスに垣間見る
米油の魅力

 「米油は米ぬかから作られ、日本人の生活に合った油と言われています」と話すのは、深川油脂工業の伊藤惠介取締役営業部長。ポテトチップス、ポップコーンに米油など、道の駅「ライスランドふかがわ」の特産品販売コーナーに並ぶ同社の商品は観光客にも人気が高く、広いスペースを占めています。

 米油は豊かな風味を持つほか、加熱による酸化が起きにくい特徴があり、実は日本のポテトチップスのほとんどは米油か米油を配合した油で揚げられているそう。同社の「国産原料にこだわったポテトチップス」は、そんな米油と厳選素材の相乗効果が光る自信の一品です。

取材協力
深川油脂工業株式会社
住所/深川市広里町5丁目2番28号
電話/0164-25-2178
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