北海道新聞旭川支社
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旭山動物園わくわく日記

冬場の飼育展示*レッサーパンダ躍動 クジャクは屋内に    2015/10/12
冬場は屋内に収容されるクジャク。春には立派な飾り羽が生えそろう(旭山動物園提供)

 旭山動物園では現在、約110種630点の動物を飼育展示しています。夏場はほぼ全種が屋外で元気に過ごしますが、氷点下20度にもなる冬の旭川。南方系に生息する動物には厳しいものがあります。

 正門を入ってすぐの「ととりの村」にいるハクチョウ、カモ、フラミンゴは10月中旬から来年の夏期開園まで屋内で過ごします。ハクチョウ・カモ類は寒さに弱くはないのですが、施設を覆う巨大な網の天井に雪が積もると支柱がもたないのと、池の水が凍ってしまうので収容となります。

 クジャクも屋内に収容します。今はすっかり抜け落ちたオスのきれいな飾り羽も、来春には立派に生えそろっていることでしょう。

 チンパンジー、オランウータン、小型のサルの仲間も外には出せません。が、サル舎以外の動物舎には屋内展示場があるので大丈夫。2月に生まれたオランウータンの「モカ」の成長も見ることができます。南米にすむカピバラとは、しばしお別れ。暖房の効いたあったかい部屋で春が来るのを待ちます。

 キリン、ライオンなどアフリカにすむ動物は、基本的に午前11時から午後2時までの展示となります。この間に寝室を掃除してエサの準備をします。ライオンの放飼(ほうし)場には大きめのすのこ板を置き、直接冷たい地面に体がつかないようにしています。かわいそうと思われるかもしれませんが、日の当たらない寝室にいるより、短い時間でも外気に触れさせたり、日光を浴びたりするのも大事な健康管理と考えています。とても寒い日は出さない時もありますのでご了承を。

 キリンは雪を食べたりしながら意外と冬を楽しみます。ただ、足を滑らせないよう砂利をまき、まめに除雪するなど気を使います。カバは屋内プールでビュンビュン泳いでますよ。

 逆に冬が来るのを待ちわびている動物たちもいます。オオカミ、レッサーパンダなどは雪を蹴散らし躍動します。ペンギン、アザラシ、ホッキョクグマはダイヤモンドダストに負けないくらいキラキラ輝きます。冬こそ旭山! 日本最北の動物園にぜひお越しください。(飼育担当主査 中田真一)


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