北海道新聞旭川支社
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旭山動物園わくわく日記

オシドリ*自然の森再現 繁殖目指す     2014/06/16
自然の森を再現した新たな展示スペースで、繁殖が期待されるオシドリのつがい。左が雄

 水鳥15種類を展示する「ととりの村」に今春、オシドリのつがいを展示する新たなスペースができた。幅2・7メートル、高さと奥行き各1・8メートルの鉄枠に、透明のアクリル板をはめ、内部に自然の森を再現した。飼育員による手作りだ。ととりの村では水鳥が自由に飛び回れるが、オシドリだけは繁殖のため他の水鳥と隔離している。

 オシドリは、旭山動物園のカモ類キンクロハジロと交換する形で、1月に東京・井の頭自然文化園からやってきた。旭山動物園でオシドリを展示するのは約6年ぶり。担当飼育員の大西敏文さん(40)が4月の休園期間中に新スペースを完成させた。内部に園内の樹木やフキ、ササなどを移植し、体長30センチほどのつがいを放した。繁殖できるように高さ1・4メートル、直径30センチのカラマツの丸太を立て、その上に巣箱を置いた。

 巣箱内に暗視カメラを取り付け、来園者はオシドリの新スペース前に設置したモニター画面で内部の様子を見ることができる。大西さんは「うまくいけば7月末ごろまでに、親が卵を温める抱卵を観察できます」と話す。

 野生のオシドリのひなは、ふ化後1、2日で、樹上にある高さ10メートルほどの巣穴から地上に飛び出す。新スペースには野生と同様、地面に緩衝材となる落ち葉を敷き詰めた。「新スペースは高さ1・5メートルほどですが、体長数センチのひながダイビングする様子が見られるかもしれない」と期待している。(佐藤圭史)


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