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道内で今冬、千羽以上のスズメの大量死が報告されたことは記憶に新しい。
そうした中、旭山動物園は先月末の夏期開園から、旧東門近くに木箱を設置し、二羽のスズメを展示している。題して「スズメの学校」。同園の主任獣医師で、飼育係の福井大祐さん(33)が「スズメに関心を持つことで、身近な自然の大切さを実感するきっかけになれば」と発案した。
二羽は三年前、ヒナのときに保護され、同園に持ち込まれた。福井さんによると、スズメの寿命は約十年だが、実は、野生では一年間生き抜くことも難しいという。保護された二羽も、野生で生きるすべを知らず、放すことはできないため、園内の保護室で育てられてきたが、大量死問題をきっかけに展示を決めた。
福井さんは、昨年は事故で片方の翼を失い、同園に保護されたカラスも展示している。動物園でしか見られない珍しい動物だけではなく、身近な動物を通して、命の大切さを来園者に知ってもらおうという取り組みだ。
「童謡やことわざにも出てくるスズメのような身近な鳥がいなくなると寂しいもの。野生動物や自然を大切にしてもらいたい」と福井さんは訴える。
まだ大量死の原因は不明だが、ポカポカ陽気と共に、木箱の中の二羽に誘われてか、園内にも野生のスズメがかわいい姿を見せている。(相川康暁)